廃棄物焼却溶融再資源化施設 全景

施設の概要

施設名称
産業廃棄物焼却溶融再資源化施設
所在地
沖縄県沖縄市字池原3432番2 他6筆
敷地面積
17,364.28㎡
建物面積
4,392.315㎡
着工
平成25年1月10日
供用開始
平成26年12月1日
処理方式
スラグ排出方ロータリーキルン式焼却・溶融炉 1炉
処理対象物
(1)産業廃棄物
燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、動物系固形不要物、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、動物のふん尿、動物の死体、ばいじん
(2)特別管理産業廃棄物
廃油、廃酸、廃アルカリ、汚泥、ばいじん、燃え殻、感染性産業廃棄物
処理能力
焼却時 200t/日(24時間) 溶融時 150t/日(24時間)
資源回収物
溶融スラグ

廃棄物処理フロー

※画像クリックでPDFが開きます。

施設の特徴

高温焼却

1 高温焼却

炉内の温度を約1,200℃以上に保つことにより、処理対象物を完全分解し、ダイオキシン類の分解、無害化を実現します。

リサイクル可能な溶融スラグ

2 リサイクル可能な溶融スラグ

約1,200℃以上の高温で溶融された処理対象物はスラグ(ガラス質の物質)となります。スラグはアスファルト舗装用骨材、コンクリート(二次)製品等への再生資源として利用可能です。

廃熱の有効利用

3 廃熱の有効利用

廃熱を蒸気で回収し、発電を行い施設の動力として利用します。
(発電能力:1,950kw/時間)

設備概要

受け入れ棟 中央操作室

1 受け入れ棟、中央操作室

運ばれてきた廃棄物はここで一時貯留されます。クレーンで廃棄物を撹拌することにより廃棄物の質を均一化し安定した燃焼をできるようにします。 容積1,050㎡のピットが3つあり、計3,150?の廃棄物を一時貯留できます。 中央制御室では、運転員が24時間体制で監視を行っています。

ロータリーキルン式焼却溶融炉

2 ロータリーキルン式焼却溶融炉

投入された廃棄物はゆっくりとした回転により撹拌、焼却処理されます。1日24時間の稼働で最大200トンの廃棄物を処理することができます。

二次燃焼室

3 二次燃焼室

炉内で熱分解されなかった未燃物や排ガスを再燃焼します。これにより排ガスをクリーンに保ちます。

廃熱ボイラ

4 廃熱ボイラ

焼却溶融時に発生した廃熱を、蒸気で回収します。約200℃の蒸気に変換し、1時間あたり約30トン作ることができます。ここで作られた蒸気はタービン発電機によって発電されます。

タービン発電機

5 タービン発電機

廃熱ボイラより回収された蒸気を利用し発電を行い施設の動力として利用します。
発電能力は1時間あたり1950kw、1世帯(4人家族)1日あたりの消費量(約9.5kw)に変換すると4800世帯分に相当します。この電力が節電できます。

減温塔

6 減温塔

排ガスに、微粒化された水を直接噴射して約180℃程度まで冷却します。これによりダイオキシン類等の有害物質の再合成を防ぎます。

バグフィルタ

7 バグフィルタ

内部には円筒状のフィルタが944本入っており、排ガス中に含まれる細かい灰や塩化水素、ダイオキシン類等を、フィルタに吸着させ取り除きます。

飛灰処理設備(混練機)

8 飛灰処理設備(混練機)

バグフィルタから排出された飛灰(細かい灰)はダイオキシン類や重金属の含有率が高い為、薬品と混ぜ合わせ、溶出防止、安定化を図ります。